私たちの目標

「かたち」に潜む先人の知恵を解き明かし、未来のデザインを紡ぐ

身の回りを見渡すと、そこには長い年月を経て受け継がれてきた無限の「かたち」があふれています。

地域にひっそりと残る民具や社寺彫刻といった歴史的な造形物。日々何気なく手に取る暮らしの道具。
そして、風や光に合わされて生まれた樹木の枝や花びら、自然界の美しい造形。

それらの「かたち」は、単なる見た目の美しさだけではありません。
厳しい環境と調和するための力学的な合理性、限られた材料を活かす構造、
そして何より、それをつくり、使い込んできた人々の知恵や工夫、生きた物語(人間知)が凝縮された宝箱です。

最先端の工学技術で、目に見えない「知恵」を可視化する

私たちは、こうした「かたちの秘密」を解き明かすために、3Dスキャン計測やCADモデリング、構造解析といった現代の高度な工学技術を用いています。

手作りの温かみの中に隠されたミクロな曲線の意味や、力がスムーズに逃げる骨組みの仕組み。
職人の「勘や手技」として受け継がれてきた目に見えない匠の技を科学的に解明し、誰もが共有できる知恵として可視化します。

過去から未来へ:人と自然が美しく調和する「これからのデザイン」へ

私たちの目標は、昔のものを単に保管・記録することにとどまりません。

埋もれつつある地域独自の「造形知」に再び光をあて、その価値を再発見すること。
そして、その学びを現代のものづくりや生活デザイン、持続可能な未来の暮らしへと応用することです。

先人の知恵(温故)と現代のテクノロジーが出会い、新しい価値(知新)が生まれる場所。
人とモノ、そして環境が美しく調和する新たなデザインを、ここから世界に向けて発信していくこと——
それこそが、私たちデザインラボ・温故知新の目指す夢であり、果たすべき目標です。